「なんだ、気に入らないのか?これから、旅で大変だぞ。たとえばだな、宿や店に行くとき、ヘビなんかがいたら、気味悪がられるぞ。良いのか?」


「うっ……分かりましたよ」


ルーゼはクロードの言い様に、少しショックを受け(というかかなり)、あきらめたようだ。




「よし、もう寝ろ。明日はまた森行くから」



ルーゼはそれに従い、自分の部屋へと戻っていった。


それを見送った後、アイルの寝ているベットに近づく。



「ほんとに…覚えてないのか…?」



クロードはアイルの無防備な寝顔を見つめながらつぶやくと、はあっとため息をつき、隣にある自分のベットにもぐりこんだ。