「何で貴女なんかの侍女にならなくちゃいけないわけ?」
「あら。でも、貴女には拒否する権利は無いのよ?ここは私の世界。皆、私の言うことを聞くの。言っている意味が分かって?貴女はこの国の民、全員を敵に回すことになるのよ。」
女の人はふふんと笑うと、「さあ、どうするの?」と、挑戦的に言ってきた。
「私には貴女の世界なんて関係ないわ。だから侍女になんかならない!」
私は女の人の態度にむかつき、反抗した。
この人が女王だろうがなんだろうが、こんな人には絶対に仕えない!
「何ですって!?誰か!この娘を牢に連れて行って頂戴!私にたてつくなんて…牢屋で頭を冷やすといいわ」
女王は扉に向かって叫んだ。
すると正面の扉の向こうから、二人の兵士らしき人がこちらにむかってきた。
「やっ!離してよ!!」
私は必死に抵抗した。
しかし、女の力じゃ兵士二人に勝てっこない。すぐに取り押さえられてしまった。