「もしかして…ルーゼ?」


ルーゼ…らしき小さなヘビは、辺りがいきなり大きくなったことに、驚いているようだ。


「か、可愛い!!」


どうやら、小さくしすぎてしまったようだ。

しかも、あの凶暴な顔つきは、かわいい、大きくてつぶらな瞳に、牙も小さく変化している。

さて、あの獰猛な人食いヘビはどこへ行ったのか。


「よし、呪文大成功!」


さっきまで、呪文失敗しちゃった!…とか言ってたくせに…わあ!な、なんでもないです…


「じゃあ、村を見て回ろう、ルーゼ」


アイルとルーゼは、クロードの忠告を無視して(っていうかわすれて)、お花畑を駆け出した。