「あら、残念ね…。もう行かなくては。じゃあ、また来るわね、クロード、アイルさん」 「さようなら」 アイルは「もう来なくていいわよ」と言いたかったが、言えなかった。 (神出鬼没だなあ…何しに来たのかしら) その様子を、ヘビのルーゼが不思議そうに見ていた。 ー・-・-・-・-・-・-・-・-・- あれから二人と一匹は、森を抜けて、森の近くにある、「リリール村」と言うところに来ていた。 「わぁ、すごーい!お花畑だ!」 リリールは花畑や木など、たくさんの緑に囲まれていて、とてもきれいな村だ。