「ホントに!?ありがとう、クロ!!」
アイルは嬉しそうに目を輝かせた。
「じゃあ、この子の名前を決めなきゃね…クロ、何がいいと思う?」
「べつに。なんでもいいんじゃないのか」
「えー?じゃあ……。ルーゼは?」
「きゅうん」
ヘビ…ルーゼは、可愛らしい声で鳴いた。これがあの人食いヘビだとは到底思えない。
「よおし。じゃあ決まり!お前は今日からルーゼね♪」
そうしてアイル達に仲間が一人(一匹)増えたとさ☆
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-
それから二時間後。
「ねえ、クロー!まだ歩くのー?休憩しようよー…」
アイルは不満ありげに言った。
………。
クロードは尚もスタスタと歩き続ける。
シカトっスか?
(もう!さっきからこうだよ!もう三時間以上歩き続きじゃん!人間は悪魔と違ってか弱いんだから!!)
そう言いながらも、クロードと口論になると必ず負けると分かってるアイルは、それ以上何も言わずにクロードの後についていった。