悪魔と私


…つまり、つまらない理由で呼び出したわけではないよな、と言うことだ。


はい、すいません。

練習で呼び出しただけで、願いすらありません。

…ってゆーか、何で闇の精!?

しかも王子って…!?


「…私、光の精を呼び出したはず…」

「…はあ!?この魔方陣は闇の精を呼び出すものだろう。馬鹿かお前は」


そう言って闇の精は私の頭をぺち、とはたく。

ちっちゃいから痛くは無いんだけど。


「それでお前、光の精を呼び出して、何をするつもりだったんだ?良かったら俺様が聞いてやらんこともないぞ」

「うん…暇だったから、魔術の練習してたんだ…」


「………」


何故か黙り込んだ彼のほうを見て見ると、俯いて震えている。


「どうし…」

「貴様…練習ごときでこの俺様を呼び出したと…!!その根性、叩き直してやる!覚悟しとけよ!?」

「ええー!?」