「クロ…この子どうする?」
「置いてけよ」
クロードはまだ不機嫌そうに答えた。
(連れて行ってもらってるんだから、我がまま言っちゃだめだよね…)
「…わかった。じゃあね。へびさん」
アイルは名残おしそうに言うと、先を行くクロードを急いで追った。
「もー!待ってよー!!」
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それから20分後。
「ねえ、クロ」
「?なんだ?」
「あの子、まだついてきてるよ。ねえ、連れて行っちゃダメ?」
アイルは上目遣い(本人は気づいていない)をしながらクロードにお願いした。
そう。あの子こと、人食いヘビは、ずっとアイルの後についてきていた。アイルもクロも気づいてはいたが、無視をしていた。
「…しょうがない。すきにしろ。しかし、ちゃんとめんどう見ろよ」
アイルのうるうるした目に負けたクロさんは、仕方なく言った。
(まったく…俺はアイルにホント弱いな…)
〔おいおい、クロさん…ダメだなあ。いちおう貴方、sって設定なんですから…(sっていうより、どっちかというとツンデレ?) byエミ〕