いつになったら出られるのだろうか。 呪文が失敗して、一生これが続くとか? …いや、もうぼくは生きていないのかも。 あの衝撃で死んだのでは――――………。 闇が、疑惑を恐怖へと変えていく。 そうだ。黒い闇に包まれただけなのだから、壁があるはず。 この闇には、終わりがあるはずなんだ。 恐る恐る、手探りしながら一歩前に進む。 もう一歩、また一歩。 ぴと… 何かが、掌に触れた。 壁だろうか。 力いっぱい、押してみる。 しかし、少しも力を入れないうちに、壁はあっけなく、ぼろぼろと崩れていく。