「えっと…ごめんなさい!あ、そうだ!」

アイルはバッグの中をゴソゴソと探り始めた。
それをヘビが不思議そうに見ている。


「はい!これあげるから、許してね!」

アイルの手の上にあったのは…

クッキーが入った箱。

「キュウゥ」

ヘビが急に甘えた声を出し…子犬くらいの大きさに縮んで、クッキーをほおばりだす。
あっという間にすべて平らげ、もっとくれとでもいうように、アイルの足に絡みつく。

「ええ!?」

びっくりして思わず大きな声をあげてしまった。

(うわ…恥ずかしい///…って、それよりも、縮んだよね!?あんなに大きかったのに、こんなに小さくなっちゃった!っていうか、クロを呼び戻さなきゃ)

「クロー!!」

「……。」

クロードが不機嫌そうな顔をして、頭上の木から飛び降りてきた。

「大きな声で呼ぶなよな…」

「えっ!クロ、そんな所にいたの!?」

「おまえがどうやって対処するか木の上から見ていた…が、まさか懐かれるとは、思ってもいなかった」

クロードあきれた様な顔をして言った。