「こっちに…おいで…」
ほら、また聞こえた。
…こっちに、おいで?
やっと聞き取れたかと思うと、こっちに来いとの事。
こっちってどっちだ?
「こっちだよ…こっち」
心の声に答えるかの様ななぞの声。
アイルはふらふらと、声のする方へ歩いていった。
「アイルさん、どうしたんですか?」
仲間達が行く方とは違うところへ向かうアイルに、隣を歩いていたサンが気づき、呼び止めるが、彼女は全く止まろうとしない。
ふらふら、ふらふらと、まるで何かに取り付かれたかの様な足取りのアイル。
「アイル??」
前を歩いていたサンとクロードもそれに気づき、戻ってくる。
クロードは様子のおかしいアイルを引きとめようとアイルに駆け寄る。


