黒髪黒服と真っ黒で背が高く、気絶した少女を背負っている男、
金髪で少女らしい、フリフリの服を着ている美少年、
紫の髪に碧の瞳と、毒々しい蛇の様な色の少年。(本当にヘビなのだが)
…と、なんとも不揃いな連中は、いまだに広く暗い、谷底の森を彷徨い歩いていた。
(いつまで寝たフリをしたほうが良いのかな…)
アイルはどのタイミングで出て行けばいいのか迷っていた。
普通ならば、アイルが起きれば皆気づくはずだ。
だが今回、ガールに集中していたのか、誰一人気づかなかった。
…本当は、クロードにそのまま背負わせてやろうと、サンが気を利かせて知らないフリをしていたのだが。
「…!?」
声にならない声を発し、先頭を歩いていたクロードは立ち止まった。
「どうしたんですかぁ?」
固まるクロードにサンが声を掛ける。
「…この場所、さっきも通ったような…」
あごに手を当てながら言うと、辺りの木を調べ始める。
「「もしかして…」」


