アイルさん!?何で…


何で、クロードさんがついていながら。


そこに見えたのは、誰か知らない男に担がれ、喉元にナイフを当てられているアイルの姿だった。

そこに対峙しているのはやはり焦って必死で冷静さを保とうとしているクロード。

もう一度アイルを担いでいる男を見る。



…そうだ、思い出した。

アイルさんと草陰からクロードさん達を見守っていたら、いきなり背後から現れて…。


いつの間にか、気を失っていた。


そのときに連れ去られたのだろう。


あぁ、どうしよう。


ルーゼは辺りをくねくねと動き回った。

落ち着かないときの癖だ。


…え?

今、なんて言った?


くねくね…。あ、ヘビに戻ってる!?