避けるだけのサンに、やっぱり悪魔たちは余裕がないと勘違いしている。
「それもそうだね…。そろそろ本気で行くか」
悪魔の一匹が噛み付いてこようとするのを横にかわし、その悪魔の脳天を軽く叩く。
すると悪魔はふらりとよろめき、そのまま地面に倒れこむ。
「なっ…今まで本気を出していなかったという事かっ?」
「そういう事だよっ!」
と言うとサンは、どこの言葉カも分からない、意味不明な言葉を呟き始めた。
おそらく、何かの呪文だろう。
「もー…めんどくさいから、一発で終わらせてあげるよ~♪
あ、だいじょーぶ。……すぐに終わるからさっ☆」
口調は軽いが、背後から…何か只らぬ気配がするのは気のせいだろうか。……そう。何か、黒いものが……。
「…ボクを怒らせたのがいけないんだからね…?」
自分を「ボク」と、いつも通りに戻っているが…。まだ、黒いモノは消えない。
サンは瞼を閉じると言葉を呟くスピードを早くしていく。


