おや、どうしましたか?
あなたはまだどの質問にも答えてくれていない。
まあ、無理もないでしょう。
なぜならあなたは、公認というものが何もわかっていないのだから。
公的に認められているのが、公認だと思っているのでしょう?
いいえ、違います。
公に認識されるのが、公認の真の意味なのです。
人間生きていれば、誰しも人の目は気になります。
それを気にしないで生きていくこともできます。
しかし、公認になればそうもいきません。
夜の海を照らす灯台の光のように、常に監視の目が付きまといます。
そして、公認になったあなたは、常に正しい行動をとらなければなりません。
そうしないと、たちまちあなたは、晒され、罵られ、行き場をなくし、それでも公認を続けなければならないという、生き地獄に陥ります。
では、正しい行動とはどういうものなのでしょうか。
それは、大多数の人が持っている「常識」のことを指します。
あなたが常識の中にいれば、別に怯えることはありません。
どんな行動をとっても、大多数の常識で、あなたを包み込んでくれるでしょう。
だって、正義は民主主義が作り出している、そんな世の中なのですから。



