「レモンミルクティーさんは、今の歌、本当に上手だなって思いました?」


僕は内心、ドキッとして、でもその動揺がバレないように、平静を保って、


「うん、透き通った声で、音程もとれてて、とてもよかったと思ったよ」


と言った。少女は、「へー」と一言言って、


「レモンミルクティーさんがそう言うなら別にいいと思います」


と言った。それから少女はそのパーティーが終わるまで、一言も口を利かなかった。