それでも、毎日、毎日、たい焼きもうんざりするくらいに、毎日。


「入れて!」


「入れてください!」


その度に、僕は、


「やなこった」


「そのうちな?」


と。


それでも、鳴りやまない「入れてください」に、もう、すっかりうんざりしてしまって、


「何をどこに入れてほしいの?」


なんて、とぼけてみたり。


そうして、いつの間にかいなくなっていて。


平和が訪れた! なんて喜んでいたら、また別の奴が来て、


「入れてください!」


「入れろ!」


と始まるわけです。