私にはもう、朝は来ない。

「おはよー。また双葉君と学校来たの?あんなイケメンが幼なじみなんていいなあ、羨ましい」

そう言った繭ははぁとひとつ、ため息をついた。

それから、

「流花は本当に双葉君と仲良いよね。なんか、自分の好きな人が友達の幼なじみだとなんか複雑な気持ちになるなあ。2人ともすごく仲良いからさ」

そう言った、繭に対して私は「うん……、私達はそんなんじゃ、無いはずだから」

私は、そうじゃないと断言出来なかった。

断言できなかったんじゃ無い。

断言したくなかった、と思う。