私にはもう、朝は来ない。

「知らん」

「私も知らない」

すると彼は「知らねーわけないだろ」と、笑っていた。

私は彼のその笑顔を見た瞬間、今朝見た夢が頭をよぎる。

「流花?どうした?そんな顔して」

「へ?そんな顔って……。あ、あ!英語の課題やってなかったから、やんなきゃなーって……」

「あー。そんなのもあったな」

咄嗟に吐いた嘘。