私にはもう、朝は来ない。

「……あれ?私ってこんなに背が高かったっけ?」

いつもと違う視界に喜びを感じながら、周りを見渡すと、下から聞き覚えのある声が聞こえた。

「流花あ。そんなに動いてると落っこちるぞ……。後少しで家に着くんだから大人しくしてろよ」

声の主は想だった。

「あ、ごめん」
謝った後に私の頭の上にクエスチョンマークが浮かぶ。想からの動くと落ちるから大人しくしていろという注意と、いつもと違う視界。おまけに下の方から聞こえる想の声。

 今、何が起こっているの?

とにかく不思議だった。

 このとき、私達は家の近くのコンビニの近くを歩いていた。