私にはもう、朝は来ない。

 想からの告白はすごく嬉しかった。

こんな私のことを好きだなんて、なんだか笑ってしまいそうだけれど。

これが夢だったらどうしよう。夢の中にいる可能性のほうが高いけれど、これは夢なんかじゃないと信じたい。

「夢だったらどうしよう」

右手で自分の頬をつねろうとしたとき、私の左手が想の左手に掴まれ、彼の身体の方へ引き寄せれた。

 果たして、私は想に抱きしめられた。

私はなんだか嬉しくて、何だかほっとして、何故か目の奥がじーん熱くなって。私は想の胸の中で泣いた。

想の胸の中はあたたかくて、安心して、ずっとこのままでいていと思った。



 どのくらい時間が経ったのだろうか。

目をを開けると、いつもより自分の背が高い事に気がついた。