私にはもう、朝は来ない。

 「恥ずかしいんだから何回の言わせんなよっ」と、言った後、あなたはー

「流花が好きです。俺の彼女になって欲しい」 

 私の目を真っ直ぐ見て言った。

 それから、私達に数秒の沈黙が訪れた後に、私の目から大粒の涙が零れた。

頬を伝う涙が3月の肌寒い風によって冷やされた。

 私の少し伸びたボブヘアーが揺れ、一瞬視界が暗くなった。

私の少し茶色い髪の毛が頬を撫でる。