「見殺しじゃないよ。私も、流花と同じ状況だったら、冷静な判断なんて出来ないから。それに流花に見殺しにされるならいいよ」
「なんで……」
「だって『恋愛感情を持って』好きな人に殺されるなら幸せに死ねるから」
顔を赤らめて笑う彼女を見て、その言葉は本当なのか分からなかった。けれど、彼女の瞳は真っ直ぐ私の目を見ていた。
「でも、想のこと好きって言ってたよね。冗談だよね?」
信じたくなかった。
信じてしまったら、繭を殺す必要は無かったのに。
「それはね、流花が双葉君とばっかり一緒にいるからだよ?双葉君と一緒にいたら繭と一緒に居られないじゃん。だから、繭は双葉君が好きって嘘をついたんだよ」
「なんで……」
「だって『恋愛感情を持って』好きな人に殺されるなら幸せに死ねるから」
顔を赤らめて笑う彼女を見て、その言葉は本当なのか分からなかった。けれど、彼女の瞳は真っ直ぐ私の目を見ていた。
「でも、想のこと好きって言ってたよね。冗談だよね?」
信じたくなかった。
信じてしまったら、繭を殺す必要は無かったのに。
「それはね、流花が双葉君とばっかり一緒にいるからだよ?双葉君と一緒にいたら繭と一緒に居られないじゃん。だから、繭は双葉君が好きって嘘をついたんだよ」
