私にはもう、朝は来ない。

それに比べ母親の方は床に崩れ落ち、無表情のまま肩を震わせていた。

そしてずっと「繭……ありがとう……」と、ずっと繰り返していた。

そのありがとうの意味はなんなのか私には分からなかった。

そんな状況の中、繭の母親に声をかけたのは想だった。

「おばさん……。葉群は……繭は助かったんですか……?」

想の言葉が診察室前の廊下に響き渡るの聞いてから、繭の母親は無表情のまま、口を開いた。