私にはもう、朝は来ない。

横たわっている繭に言うが、返事は帰ってこなかった。

消えて欲しいのに死んで欲しくない。

そんな複雑な気持ちを抱えながら、繭の首に手を添える。

ドクン、ドクン……

わずかだが脈はあった。

助かりますようになんて思いながら繭の手を握ると1月の夕方ということもあるのか、繭の手は冷たかった。


繭と私はそれから数分後救急車の中に運び込まれた。