「陽世がいない間に俺と甘いことしよ」
「え、えっ!?」
「叶琳とキスしたい」
「ふぇ!? ま、まって! 今日だって保健室で……」
「あんなんじゃ足りない。もっと叶琳のこと欲しい」
うぇぇ……あ、あんなにキスしたのに。
夜紘くんのキャパどうなってるの……!
「ねー、ほら陽世に邪魔されないうちにさ」
「ま、ままままって! ストップ!!」
「やだ、待てない」
うわぁぁ、夜紘くんの暴走が止まんない!
迫ってくる夜紘くんを必死に押し返して抵抗してると。
「あー。また叶琳ちゃんのこと独り占めしてる」
ものすごいタイミングで陽世くんがリビングに。
よ、よかった。助かったぁ。
「……陽世は邪魔だからどっかいって」
「またそうやって抜けがけするんだ?」
「俺が叶琳を独占できたらいーの」

