「ふぁ……」


「叶琳ちゃん眠そうだね? 今日も僕と一緒に寝る?」


迎えた夜。

今日は順番で夜紘くんと一緒に寝る日。


ただいまの時刻は、夜の9時を過ぎたところ。


いつもならまだ眠くない時間だけど。


昨日、陽世くんにイジワルされて、あんまり眠れた気がしない……。


なので、今日はちょっと寝不足気味。



「……今日叶琳は俺と寝んの。陽世は黙って指でもくわえてれば」


「わー、夜紘ってば口わるーい」


「今日は俺が叶琳を独占すんの。陽世にはぜったい邪魔させない」


「はいはい、どうせ僕は部屋に入れないからね」

「陽世は油断できない」


「さすがに僕もここの部屋のロックは解除できないよ」


やれやれと呆れ気味の陽世くん。


「まあでも、僕のほうが先に叶琳ちゃんの可愛い寝顔見れたから満足かな」


「……そーやって挑発してくんのほんとムカつく」