「さ、僕の部屋にいこっか?」

「うっ……なんでこんなことに……」


あれから陽世くんと夜紘くんの言い合いは続き――。


結局、今日は陽世くんと、明日は夜紘くんの部屋で寝ることが決まった。



そして今、ごはんとお風呂をすませて寝る時間に。


さっきお風呂に入ったときも、その広さにびっくりして。


しかも、もっとすごいのが室内に少し小さめのプールまでついてるらしく……。


お金持ちの世界がすごすぎて、驚きの連続。



「今日ひと晩ずっと僕が叶琳ちゃんを独占できるんだね」


男の子と一緒に寝たことなんてないのに。

いきなりこんなのあり……?


「夜紘は邪魔しに来ないでね?」

「…………」


「まあ、邪魔できないかぁ。部屋にロックかかるからね」


えっ、普通に鍵閉めるとかじゃなくて?


「安心しなよ。叶琳ちゃんが嫌がることはしないからさ」


「陽世は信用できない」

「ははっ。どうかな」


陽世くんって、優しそうに見えてじつはかなりヤバいタイプなんじゃ。