「……叶琳はずっと俺の部屋で寝たらいーよ」 「夜紘だけが独占するなんて許さないよ?」 「ま、まって! なんでわたしはひとりで寝ちゃダメなの?」 「業者の人の手違いで、叶琳ちゃんのベッドだけ届かなかったらしいよ?」 えぇ……そ、そんなぁ。 「いーじゃん、俺たちと寝れば」 「そうそう。だから毎晩僕と一緒に寝ようね?」 「陽世じゃなくて叶琳は俺と寝んの」 これじゃ、まったくらちが明かない……! というか、なんでわたしに拒否権ないの!