「かりん……もっと俺のそばにきて」
弱ってるのに甘えたがりな夜紘くん。
どうやら甘える元気はあるみたい。
「叶琳かわいー……」
「え、あっ、えぇっと」
「俺の叶琳は世界でいちばんかわいー」
あれ、なんか熱のせいかな?
夜紘くんの語彙力がちょっと暴れてる。
「ねー、叶琳ちゃん」
「叶琳ちゃん!?」
いつも“叶琳”って呼ぶのに。
不意にそうやって呼ぶの心臓に悪いよ。
「俺のかわいー叶琳ちゃん?」
「うぅぅ……もう可愛いって連呼しないで……!」
「ほら俺と手つないで。もっと俺のそばにきて」
風邪をひいたときの夜紘くんは、なんだかいつもよりふわふわしてる。
「手つないでるから! 早く寝ようね?」
「叶琳がそばにいたら寝る」
甘えた大爆発。

