「これから3人で暮らすのかぁ。にぎやかになりそうだね。僕は叶琳ちゃんとふたりがよかったけど」



結局、言い伝えやらしきたりやらについていろいろ聞かされて、連れてこられたのは高層マンションの最上階。


なんとびっくりなのが、このマンションの最上階は部屋がひとつしかない。


つまり、このフロアにはわたしたちだけしか住んでないということになる。


しかも、セキュリティが異常なほど厳重で。



部屋の鍵は偽造できそうにないカードキーだし、手のひらをかざす認証システムなんかもついてる。