死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

「ありがと」

照れくさそうに、国上は口にした。

「ほんとに、ありがとう。お前のおかげ。」


「ほ、ほんと?」
私は、誰かの力になれていた。そう思えた。でも。あれは昔の私で………。


「ああ。ほんとにありがとな。」


「国上、ほんっとに変わったね。すごい」



「そうか?俺…つ、強く、なった?」


「うん。とっても」


私は弱くなったけど。そう心の中で言った。

私は無意識のうちに国上の髪の毛をくしゃくしゃに撫でていた。小さい子供を撫でるように。

「あっご、ごめんなんか無意識に…。。」


「……ありがと」


国上は、頬が赤くなりながら泣きそうになっていた。


いじめられていた近藤が、今や陸上部のエースで、とても人気者で、強くなった。

すごいなぁ。