「えっ…?」

国上が…同じ小学校…??

国上という珍しい名字もいなかった。それに、私のクラスはたったの2クラスしかなかったからわかるはずだし、…。顔も知らない。

でも、陽翔という人は…いた。



あ、



「気づいた?」
ニヤッと国上は笑った。


「まさか…っえ…?」

疑ったけど、どうやら本当のようだ。


「そう。俺は近藤 陽翔だ。」


「え」

えええええ?!ほんとに!?

顔も違う。名字も違う。どういうこと…?


「俺、名字変わったんだ。小さい頃にお父さんが死んで、お母さんが再婚した。」


「あ、ああ。そうだ、ったんだ。」
どう反応すればいいのか分からなかった。


「で、顔は」


「せ、整形…とか?」


「ちげーよバカ。俺、なんかすごい成長して顔変わったんだ」

「そ、そう、だったんだ。」

国上は、私と同じ小学校だったのだ。

確かに。言われてみれば少しだけ面影がある。なんで気づかなかったんだ。こんなにも成長して、顔は変わるものなの?