「あの2人、おとぎの物語では結婚まで行くのかなぁなんて。」
冗談めかして無表情で爽玖くんは言った。私もうなずいておく。
「ん!だよねーいきそうお似合いだし」
「ですよね」
すると、ある放送がなった。
〈最終下校15分前です。延長する部活以外は、活動を終え、下校しましょう〉
ぞろぞろと廊下に部活帰りの子が増えていく。
まずい。私と爽玖くんがいたら、付き合ってるという変な噂が立つかも……。
「さようなら。ごめんなさい帰ります」
爽玖くんが話を切り出してくれた。
「わかった。ばいばーい」
私は爽玖くんに手をふった。


