「こんにちは。緑の友達??なんかまた付き合わされてるだろ?ごめんな」
伊吹さんは私に笑顔を向けてくれた。
はい。その通りです。イヌ探ししてました。そう心の中でもいいつつ、
言葉には出してはいけない気がした。
「あ、い、いえ!暇だったので、全然大丈夫です」
「ははっならよかった。…え?犬…?」
伊吹さんは今気づいたようだ。
「そーなのー!前、犬紹介するって言ってたでしょ?わたし…連れてきた」
緑さんはガッツポーズで犬を見せつける。
すぐ前はもう下駄箱と扉なので、風が入る。冷たい風が。
「お前学校に連れてきたの?」
まあそう言われるだろうなと、予測していたものと全くおんなじものがきた。
「あは……ごめんなさい門のとこ行ってきます……」
緑さんは存在感を無くしながら犬を連れて進もうとする。


