死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

「謎解きだね」

ニヤッとなぜかワクワクしている緑さんに笑ってしまった。



「うわぁぁぁ!!!!」

校舎の方から男の人の叫び声が聞こえた。

まずい。犬の怖さ犠牲者がでている。



「ま、まずいですね。早く見つけないと」


「そ、そうね。やばいわ」
やっと、緑さんの焦りが見えてきた。




「大丈夫ー!?」

理科室の前に、緑さんと同じように座り込んでいた制服姿の男の人がいた。



「は、はい…いま、…犬が」

緑さんは手を差し出し、男の人は立ち上がる。


「そうよね。ごめんなさい」

緑さんは謝ると、「いえ」と、男の人は、返す。


「じゃあ夏菜ちゃん。行きましょうか!あっち!!」 


「は、はい」

急なるやる気の緑さんの後ろをついていく。


真夏の空が窓から見える。