死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

廊下を走る。先生がいるときは、歩く。

こんなことするの小学生ぶりだ。


犬を探す。私は緑さんの後ろについて。





「あの人。私の、好きな人」




緑さんは頬を赤くした。



「恋する乙女なんですね」



「そうなのよー!イケメンでしょ?その上ツンデレなの!かわいすぎ!優しいし。

あ、夏菜ちゃんあの人の事好きにならないでね」



「いや、わかってますし大丈夫です」



私は笑いながらキョロキョロ周りを見渡すが、大型犬の姿はない。

もしかして、外に行ったのではないか。




「あの…外に行ったとかでは?」



「えー…そうかもね…。行く?外」



「、はい。行きましょう!」



私達は校門に出てきた。

周りを見るが何もいない。


あーあ。どうするんだ…。

まず、犬自体を学校に持ってくることがあまりよくない。先生にバレたら間違いなく叱られるだろう。

それに、あのいぶきさんにもどう思われるかわからない。




「はぁー!もうやだー、まあ私が持ってきたのがだめだったんだけどね」



テヘッとしている緑さん。悪いと思っているのか、それとも別に反省していないのかよくわからない。



「なんで、大人しかったのに暴れてどこか行っちゃったんだろう。」


緑さんは考える。私も頭で思考を働かせた。それは、私も思っていた。

謎解きのような世界観に入った。