死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。






「わっ」



いつもは無表情な俺が、驚いた。

自分でもこの心情に驚いた。


−手首を掴まれたのだ。



空中で誰かに手首を掴まれ、俺は落ちれてない。


俺は痩せてたし、軽かったから。



すると、どんどん手首を掴まれた腕からみるみる上に体が上がっていく。


すると、地面についた。


振り向くと、女の子だった。背は俺と同じくらい。 



「大丈夫!?危ないよ!!!」



はぁ。死ねなかった。


遊具には誰もいなかったはずだし、遊具には今俺とこの人しかいない。


この人は、優しくて、明るくて、辛いことなんか何もない人なんだろうな。