死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

俺は、学校ではいじめられた。



そんなの、当たり前だ。



親からの暴力で笑えない。ご飯を十分に食べさせてもらえず痩せていたし。

いじめられるのは当然だった。


「おい新川〜お前遅っそ」

いつもの人が俺を教室で待っていた。


「……………ごめん」



「ははっ何?なんか文句でも?」



「なにも…ないっ………よ」


−バンッッ

その瞬間。背中を思いっきり叩かれた。


痛い。涙が出そう。親にも叩かれたんだから、そこを叩かれたから……



「はははは!!!」
そう言って、あいつはどこかへ行った。



いつも通り椅子に座り、教室の端っこにあるホコリを眺めた。
なぜか最近無意識に眺めてしまう。



「見てみてぇ、また新川くんホコリ見てるぅ」

「あ、ほんとだ。笑わないんだよねー。こっわあ〜」



ヒソヒソと女子たちが話す。聞こえないと思っているのかな。聞こえている。


俺は仕方なく端っこを見るのをやめ、どこを眺めればいいのか探す。



俺は、笑えないのに…………っ……





笑うって、こんなに大切なんだ……っ…