ーーーーーーーやってしまった。
やっと出来た友達…だと思ってる奴に泣きついてしまったっ……!!
だって優希くん無駄に包容力あるんだもん!!
(失礼)
いや、言い訳してるんだったら先に謝ろう。
と思い優希くんの腕から脱出した。
「……スーーハーーっ。お見苦しいとこ見せて
すみませんでした。いや、ごめんなさい。」
つくづくこんな自分が嫌になる。
「え………いいよっ。
全然このままでいてもいいんだよ?
鼻水で顔が見えなくなるくらい泣いてもいいよ?
…まぁ無理にはしなくていいけどさ、」
「……え?迷惑、じゃないの?
変な奴って思わないの?」
「全然!!……逆にほっとけないよ。
だからいーのっ!!」
そんな無邪気な笑顔に驚きを隠せなかった。
良いのかな。頼ってしまっても
良いのかな。泣いてしまっても
「……ありがとうっ。」
私は手を握って精一杯の笑顔を優希くんに向けた
「……っ」
あれっ……そっぽ向かれちゃった。
やばい私なんかした!?
「優希、くん?」
私が暗闇に手を伸ばしかけたその時。
「あらヤダっ!!
2人とも、大丈夫!?怪我してない〜?」
保健室のおばさんが入ってきた
同時に部屋の明かりが戻った。
「はははいっ!大丈夫ですっ!!!!」
そう言って素早くベットから降りた優希くんは
油断してたんだろうか?
噛み噛みの大丈夫ですは大丈夫に思えないよ。
心の中でそう突っ込んだ。


