暗い部屋にただ一人(短編・完結)

どうしてあれから一度も僕と話してくれないの?

「みすず」


僕の昔の名前を呼ぶ声が一瞬、聞こえた。


いつの間にか男は帰って、夕凪が歌っているようだった。


その歌は、僕がいつもむなしくなった時に聞こえる歌だった。


みすずのみの字は魅力的
みすずのすの字は素敵
ずっと一緒よみすず