暗い部屋にただ一人(短編・完結)

窓の外に見える母の姿を毎日、うっとりと見続けていたのかもしれない。


夕凪が売春婦をやめないのは僕のため。


流産してすぐに見つけた僕を我が子と思っているからに違いない。


もう見失わない。


どこにいようと僕は夕凪を見続ける。