キミと最期の1週間

気付いたら病院にいた。
手術室に雫が運ばれたところだった。
手術中という赤ランプが点いた。
ずっと願った。
手術が成功しますように。
雫が助かりますように。
だが、それは叶わなかった。
数時間後、手術室のランプが消えて雫が出てきた。
出てきたお医者さんは一声目に
「申し訳ございません」
と言った。
それで全部聞かなくてもわかった。
あぁ。ダメだったんだ。
私のせいだ。私が周りを見てなかったから。私が悪い。なんで私はノコノコ生きているんだろう。なんで?私が死ねばよかったのに。私のせいで。私のせいで。私のせいで。私のせいで。
その時もう居ないはずの彼の声が聞こえた。
『桜のせいじゃないよ』