ドサッ
足元を見ると赤黒い水溜まりの中に倒れている雫がいた。
「…雫!ちょっ…えっあっ、き…救急車呼ばないと」
1人でワタワタしていると通りかかった人が手助けしてくれた。
「大丈夫?」
「救急車呼んだ?」
「救急車呼んどくね」
数分後救急車が来た。
「どこですか?」
「ここです」
救急隊の人が雫をストレッチャーに乗せて、救急車に運んだ。
「付き添いは…」
「私です」
「乗ってください」
「はい」
乗る前に
「色々とありがとうございます」
私は手助けしてくれた人にお礼を言って救急車に乗った。