「…そういうのは…いいから離れて」
私は雫を剥がした。
「うお。力強いな」
「力強くて悪うござんした」
こんなことをしていると、地上が近くなっていた。
「そろそろ着くね」
「うん。この後もどっか行こ?」
「いいよ〜」
地上に着いたら、雫は先に降りて私に手を出てきた。
私はその手に捕まり観覧車を降りた。
ちょっと休憩してから、デパートに行くことになった。
「じゃあ行こっか」
「うん」
それから2時間ぐらい楽しんだ。
マック行って。スタバ行って。ゲーセンでプリ撮って。おそろのキーホルダー買って。
そして電車の時間だから駅まで歩いている時だった。
「は〜。楽しかった」
「そうだな」
「また来ようね」
「ああ。そうd、桜!危ない!」
キキーー、ドン!
私に向かって来た車が庇った雫にぶつかった。
「しず……く?」