「キスしていい?」

 嫌われたくないから、取り敢えず許可を取らないと不安でならん。
 拒まれたらきっと泣いてしまう……小さく頷いてくれた。見逃すところだった。そんな仕草一つとってもカテリーナの可愛い事よ……


 恥ずかしいから聞かないで、と小さい声で言われた。キスは許してくれるらしいので、嬉しかった。

 何回目かでちょっと深いキスをしたら、怒られた。

「もうしない!」

 涙目になるカテリーナが超絶可愛い。 


 しばらくしてようやくキスの許しが出た。つい……胸元に手をやったら、平手打ちを喰らってしまった……

「バカっ! 変態っ!」

 何を言われても超絶可愛い。


 鈍感すぎて傷つけてしまったけれど、君に恋をしてよかった。

 恋から愛に変わるんだと友人が言った。

 でも私はカテリーナに一生恋をする。



【本編完】