オーウェン殿との茶会が終わり、カテリーナが王宮に来てくれた。

 あぁ! 夢ではない、私()の恋は実っている、そう考えると胸に温かい物を感じるが反省中の身である。

 片想いというのは切なく辛いものだが、カテリーナの顔が頭から離れなくて物事に集中すら出来なくなると言う経験も出来た。
 成績が落ちると言う最悪な経験も同時にした! これには肝を冷やした……


 一目惚れと言う表現もおかしいのだろうが、入学式で見かけた時のカテリーナに見惚れたのは間違いがないのだ!

 いや、幼少期に一目惚れしているから二目惚れ?


 恋煩いという病は、ある!

 治療薬は、カテリーナの笑顔だ!


「殿下……? どうされましたか?」

 別の世界へ意識が飛んだようだ……


「ごめん。カテリーナがここにいるのに、頭の中にもカテリーナがいた」

 自分でも何を言っているのか分からない……

 気持ちの悪いやつだと笑ってくれても良い。

 それよりもカテリーナの笑った顔が見たい。

「オーウェン殿は何か言っていた?」

 本題だ! 本題に入ろう