殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね


 公爵家に着くとオーウェン様自ら出迎えてくださいました。

「カテリーナよく来たね、ノーマンも久しぶりだな」

 ノーマンは執事らしく頭を下げた。


「本日はお招きいただきありがとうございます」

「堅苦しい挨拶は抜きにして、お茶にしよう」


 私は椅子に掛けて、ノーマンは少し離れて後ろに立っている。領地での話を聞いたり学園の話をしたり、和やかに時間は流れた。


「カテリーナ、殿下と婚約するんだって?」

 本題に入ったようです。はいと頷きます。


「私のおかげだね。おめでとう祝福するよ」

「ありがとうございました」

「幸せになれ。もし辛いことがあったら必ず言ってくれ。力になるから」

 優しく微笑んでくださりました。

 筆頭貴族ですもの。力はございますね。心強い味方が出来ました。もし結婚しても離婚したくなったら、お父様とオーウェン様に力になってもらいます。


 お茶を飲みすぎたようです……少し席を離れる事になりました。