オーウェン様とのお茶会の日になり、公爵邸へと向かった。オーウェン様とはどれくらい会っていなかったのだろうとぼんやり考えていたところ

「六年と十八日です」

 またノーマン(執事)に心を読まれたようです。

「怖いから! なんで分かるのよっ!」

「単純だから、大体は……」


「………………!」


「お嬢様の行動は私の手帳にみっしり書いてありますからね、殿下と初めて手を繋いだ日も書いておきますか?」


 ペンと手帳を持っている。なんで知っているのか、不思議でならない!

「ばかっ!」

 ふんっ! そっぽを向けた

「ばかとは愚か者の事ですね? 私には当てはまらないので、その言葉お返しします」

 もう話しません。口論にならないのだから。

 でもおかげで変な緊張も無くなりました……