とりあえず、私の上着をカテリーナの肩に掛けた。尻まですっぽりと隠れてしまう、こんな華奢なカテリーナになんて事を……

 カテリーナ……私の上着がぶかぶかで……可愛いすぎる!! いっそ足だったら、抱えていけたのに……

 いや! いかん、怪我させてはダメだ、これ以上嫌われてなるものか!


「私がカテリーナに恋をしたから、カテリーナに被害が出るのか。ごめんねカテリーナそれでも君の事が好きなんだ」


 カテリーナを好きという気持ちが抑えられなくなった。


 学園の執務室に入り、濡れ布巾で制服の汚れを取る。自分でするから良いですと断るも、ソファに座らせてスカートの汚れを取る。流石にお尻を拭いてやる事は出来ない……いや喜んで拭くけど……嫌われたくない!

 なのでマドレーヌを呼ぶ事にした。カテリーナの事を心配していたし……二人きりだと……ちょっと。


 すると思ったより早く駆けつけてくれた。内容を簡潔に伝えると、眉間に皺を寄せていた……長い付き合いだが、こんな顔を未だかつて見た事がない。