カテリーナの父である宰相に会いに行く。 「頼む、私をカテリーナの婚約者にしてほしい」 頭を下げる。 「……えっと、娘(カテリーナ)婚約者ですか? 貴方の婚約者ではなく?」 「細かい事は気にしない!」 「娘には幸せになってほしいんですよ。王妃という立場で娘が幸せになれますかね? しかも殿下は娘に何をしました?」 宰相に言われると、父と母の顔が思い浮かんだ……父は確かに浮気を繰り返し、母が苦労をしている……